ど本丸!!アトピーはアレルギーなのか?

ど本丸!!アトピーはアレルギーなのか?

アレルギー性皮膚炎はアレルギー疾患か?

アトピー性皮膚炎と皮膚感覚受容器


アトピー性皮膚炎がアレルギーと思われるようになったのか?

1、アトピーの方が、喘息やアレルギー性鼻炎を併発していることが多い

2、家族にいる

3、アトピーの方にIgEという免疫グロブリンが高い値を示す

4、食事コントロールで改善したという記事を目にすることがある

など、アレルギーと関連がありそうな項目と一致する。

だからアレルギーと思われてしまう。


アトピー性皮膚炎で困るのは、紅くガサガサになりかゆみが出る。

どういう常態なのか?

簡単に説明すると、皮脂が足りなくて防御機能が弱い。

これがアトピー性皮膚炎です。


我々の体は、皮脂と角質によって皮膚の表面が保護されています。

そのうちの1個、皮脂が欠乏している状態です。

顔に発症している場合、鼻を見てください。

鼻には発症していないことが多いです。

それは、鼻には皮脂が多いので発症しにくいという特徴があります。


これらから考えると。

バリア機能が低下することで、刺激に弱くなる。

例えば花粉などが当たることで炎症を起こして、そこから「かゆみ」を発症する。

かいてしまうことで、皮膚がガサガサになってしまう。

アトピー因子を持っていてもかかなかったら発症しなかった

「かゆみスパイラル」に突入します。

特に、夏にアトピーが悪化することは限りなく少ないです。

汗をかいて、皮脂が出ています。

それなのに、アトピーがかゆい場合。

アトピーではなく炎症を起こしています。


治療法としては。

体の中からかゆみを治す。

その後で、皮脂を足す。

いきなり皮脂を足してもダメです。

かゆみが起きてしまいます。

最初はかゆみを治療すること。

触らないようにしたら、潤いを出す。

これで大方治ります。

かいてしまい傷になっていて、きれいにしたいのであれば。

ステロイドを塗って仕上げるものいいですね。


順番が大事だってことを知っておいてください。

かゆみ治療からの皮膚のケアです。


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「かゆみ」コラム 〜愛知県春日井市 みやこ内科クリニック〜

愛知県で体の中からかゆみ治療をしているみやこ内科クリニックです。体がかゆい、薬を塗ってもかゆい、かゆくて寝られないなど、かゆみの相談を毎日受けています。「かゆみ」の相談をする場所が少ないこともあり、他県からも来院されます。かゆみはつらい症状の一つで治療ができるのだということが世の中に広まればと思い、このコラムを書くことにしました。