【かゆみ治療】好きなスポーツは「かゆみ」に効果的という報告
The Japanese Society of Allergology
心理状態の変化に伴って皮疹の著しい変化をみたアトピー性皮膚炎患者の1例
かゆみのメカニズムや研究結果の論文を読んでいましたが。
「かゆみ」に効果的な論文も読んでいきます
今回は1例のみの論文なので参考程度ですが。
ストレスと「かゆみ」です。
入院後のTMD得点の低い時期には皮疹も改善傾向を示した。なお,入院中の治療は外来通 院時と同じであった。退院後再び仕事にもどりストレスの増加による心理状態の悪化とともに皮疹の悪化傾向が再びみられるようになった。
近年、心理テストによるAD患者群と健常人群との比較についての報告がなされ、それらによるとAD群では不安が強く抑うつ的で、怒りを感じやすく心身症的症状をていしやすいとされている。さらに、AD患者は高い興奮性を示し、精神的ストレスに対して不適切な対処手段をとることが多いことや、これらの傾向はADの重症例ほど著しいことが報告されている。
ここまでの経過です。
アトピーの症状がひどくなったため入院。
入院することで皮疹が改善。
仕事に戻ると悪化。
ストレスがかかる状態になると皮疹。
そして、アトピー性皮膚炎の方はストレスを感じやすい。
それはそうでしょうね、かゆみや発疹が気になりますから。
そこで、患者がもともと好きだったス ポーツを勧めたところ、8月から週末には約2~10kmの ジョギングとテニスを開始した。その後、患者はスポーツによりストレス解消ができるようになっ たと述べ、スポーツの継続とともに皮疹は軽快傾向を示し、平成11年1月には顔面の紅斑、丘疹は軽微となり、四肢や体幹の痒疹も著明に軽快した。
好きなスポーツというのが大事ですね。
ジョギングとテニスがいいというわけではないです。
8月~1月と乾燥する時期でも皮膚が改善しているのも注目ポイント。
冬は皮膚にとっては乾燥するので8月より環境で考えると条件は悪いはず。
紫外線対策や湿度が書いていないのでなんとも言えませんが。
著名にと書けるほど改善している。
皮膚をいかに守るのかも大事ですが。
「かゆみ」が感情を表現する場所にできるというコラムで書いたように。
気持ちを安定させることも治療には大事です。
自分が「かゆみ」を忘れるくらい楽しめるものがある。
これも治療もですし、生活の質を考える上で大事。
それが裏付けられたレポートです。
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