化粧ができると人が変わる。レスラーはヒールになれるわけだし。

化粧ができると人が変わる。レスラーはヒールになれるわけだし。

女性の場合ですが、かゆみ治療をして肌が改善すると

「化粧ができた。」と報告されます。

逆に、かゆみが出ると「化粧ができない…」と落ち込んでいる。

でも、スタッフは化粧はめんどくさいと言っています。


メイクアップは,「人に良い印象を与えたい」「肌の色などの欠点をカバーする」「素顔とは違う自分になりたい」といった外見的評価を高めるために行なわれるが,心理的効果としては,積極性の向上,リラクゼーション、気分の高揚(対外),気分の高揚(対自),安心感の増加などの効果があることが知られている。


化粧をすることで欠点をカバーしたり、違う自分になる。

変身願望を叶えてくれる。男には仕事着のような役割なのかもしれないですね。

具体的に化粧をした場合としなかった場合の精神状況の変化です。


メイクアップ前後で比較すると、実験群では STAIの状態不安得点が有意に減少したが、統制群では変化がなかった。また、POMS に関しては,実験群では「緊張-不安」、「抑うつ-落ち込み」、「怒り-敵意」、「疲労」、「混乱」の得点は有意に減少し「活気」の得点は増加する傾向が見られたのに対し、統制群では「緊張 - 不安」得点は実験群と同様に有意に減少したが、実験群とは異なり「活気」得点は有意に減少し「疲労」得点は有意に増加した。


実験内容は、まずは化粧を落としてもらい。

実験群というのは、化粧をした人たち。統制群は化粧をしなかった人たちです。

時間が経ったらどのように気持ちが変化するかを質問をした。

不安、落ち込み、怒り、疲労、混乱などの負の感情は抑えられ、活気は増加。

化粧をしないと不安は減少したのですが、活気と疲労が増加した。

化粧をしないと疲労が増すって、細かい作業なのに不思議です。


生理指標である唾液成分分析の結果,メイクアップによりコルチゾール濃度が減少したことやリラックスする環境下で増加が報告されている DHEA/ コルチゾール比が増加したことから,ストレスが軽減したと考えられる。


最近、ストレスを測定するのに使われる唾液分析でもストレスが緩和されることがわかりました。


事務長がこの論文を読んだら。

プロレスラーの武藤選手はペイントすると、グレートムタになって全然違うキャラクターになる。

リングに全然上がらないし。ノソノソ動くんだぜ、武藤選手。

途中でペイント取れちゃってもノソノソ動く。

ピョンピョン跳ねる選手ですが、ペイントすると動きが遅くなります。

ペイントが取れても、している時に人格すら変えてしまうんですね。


親戚に聞くと、化粧をしないのはスマホを忘れたくらい不安になるといっていました。

それは不安ですね。あって当たり前のものが急になくなると怖いですからね。

かゆみが治まると最初に行うのが化粧の理由がわかった気がします。


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今回引用した論文

メイクアップの心理的効果と生体防御機能に及ぼす影響

著者:森地恵理子、広瀬統、中田悟

「かゆみ」コラム 〜愛知県春日井市 みやこ内科クリニック〜

愛知県で体の中からかゆみ治療をしているみやこ内科クリニックです。体がかゆい、薬を塗ってもかゆい、かゆくて寝られないなど、かゆみの相談を毎日受けています。「かゆみ」の相談をする場所が少ないこともあり、他県からも来院されます。かゆみはつらい症状の一つで治療ができるのだということが世の中に広まればと思い、このコラムを書くことにしました。