イライラしているとしわが増える?

イライラしているとしわが増える?

Brain-Skin Connection: Stress, Inflammation and Skin Aging(海外論文サイトへ飛びます)

日本語題:脳 - 皮膚の接続:ストレス、炎症および皮膚老化


ストレスが肌にいいとは思いません。

「ストレスを感じる→引っかき行動を起こす」

多くの論文はこの流れです。

今回はストレスが皮膚にどんな影響を及ぼしているのか?そんな内容です。


The stratum corneum (SC) plays important barrier functions by regulating epidermal permeability and homeostasis. This protein/lipid barrier creates a surface seal essential for maintenance of hydration and protection against microbial infection. Disruption of the skin barrier function can lead to flaky or dry skin. 

和訳と要約

「角質層(SC)は、表皮の透過性およびバランスを調節することによって重要なバリア機能を果たす。このタンパク質/脂質バリアは、水分の維持および微生物感染に対する保護をする。皮膚バリア機能の崩壊は、うすくなったり、乾燥につながる可能性がある。」


皮膚の役割は、水分維持と外敵からの防御です。

健康的な皮膚は、水分があって弾力がありますよね。

プルンとしたお肌って言われるのはその通りです。

ストレスを感じるとどうなるか。


Stress can cause detrimental physiological and functional consequences in the skin. Overcrowding stress in mice caused higher transepidermal water loss, lower water retention property and impaired barrier function, leading to moderate exfoliation and slight wrinkle formation.

和訳と要約

「ストレスは、皮膚に生理学的および機能的によくない結果を引き起こす可能性がある。ストレスを与えたマウスは、表皮の水分損失がより高くなり、保水性が低下し、バリア機能が損なわれ、中程度の剥離およびわずかなしわ形成を引き起こした。」


ストレス自体が肌に影響を及ぼしている。

肌へのストレスってなに?

黄砂や花粉、排気ガスなどは肌にとってはストレスです。

それがバリア機能を下げてしまい、外敵からの攻撃が弱くなり。

アレルギーを起こしてしまい「かゆみ」となる。

ただ、この論文では「ストレスがどんな作用をしているか」ということはわからないとのことです。


肌を強くすることでストレスから強くなる。

肌がよくないと、気分も上がらないですよね。

結果的に心のストレスにもなってしまいます。

肌って体と心を守る役割を担っている。

そんなことがわかる論文でした


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「かゆみ」コラム 〜愛知県春日井市 みやこ内科クリニック〜

愛知県で体の中からかゆみ治療をしているみやこ内科クリニックです。体がかゆい、薬を塗ってもかゆい、かゆくて寝られないなど、かゆみの相談を毎日受けています。「かゆみ」の相談をする場所が少ないこともあり、他県からも来院されます。かゆみはつらい症状の一つで治療ができるのだということが世の中に広まればと思い、このコラムを書くことにしました。