「かゆみ」が起きる電気刺激で抑えられる?いや、安静にすることをおすすめする。

「かゆみ」が起きる電気刺激で抑えられる?いや、安静にすることをおすすめする。

Pain. 1997 May;71(1):49-55.

Cutaneous field stimulation (CFS): a new powerful method to combat itch.(海外論文サイトへ飛びます)

日本語題:皮膚のフィールド刺激(CFS):かゆみと戦う新しい強力な方法。


じんましんなどのアレルギーやアトピー性皮膚炎など。

「かゆみ」は炎症を起こしている状態です。

かゆみを引き起こすきっかけができるとかゆみを起こす。

そこ引っかくと皮膚が炎症を起こしてさらに「かゆみ」が起きる。

これが「かゆみスパイラル」です。


Scratching the skin, while instantly relieving itch, often aggravates itch over time due to skin injury. To relieve itch, without damaging the skin, a new technique termed cutaneous field stimulation (CFS) was developed and tested on 21 subjects. CFS uses a flexible plate with needle-like electrodes (n = 16) to electrically stimulate nerve fibres in the superficial skin.
Itch, elicited by transdermal iontophoresis of histamine, was abolished within the skin area pre-treated with CFS, and was reduced to 14% of control 10 cm distally. 

「皮膚を傷つけると、痒みを瞬時に和らげながら、皮膚の傷害により時間が経つにつれてかゆみが増すことがあります。かゆみを和らげるために、皮膚を傷つけることなく、皮膚野外刺激(CFS)と呼ばれる新しい技術を開発し、21人の被験者で試験した。

ヒスタミン誘発された痒みは、CFSで前処置した皮膚領域内で消滅し、遠位10cmの対照の14%に減少した」


皮膚を傷つけることなくというのは大事ですね。

ヒスタミンを注入しての「かゆみ」を引き起こした結果なので、まだなんとも言えないです。

「かゆみ」で一番の悩みは、いつ襲ってくるのかがわからない。

夜に襲ってきて、朝起きたら皮膚が傷ついていた。

相談で一番多いのがこれです。

ヒスタミンで一時的に襲ってきたかゆみに効果があったとしても。

なかなか難しい。

そして、このプレートで金属アレルギーを起こしたら?というの疑問として残ります。


電気的な刺激を皮膚に与えるよりも、夜に「体の中からかゆみ」を抑えてしっかり寝て。

その間に皮膚を治す。

電気刺激よりはこちらの方をおすすめします。

炎症を起こしているので、刺激を与えない方が皮膚にはいい。


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「かゆみ」コラム 〜愛知県春日井市 みやこ内科クリニック〜

愛知県で体の中からかゆみ治療をしているみやこ内科クリニックです。体がかゆい、薬を塗ってもかゆい、かゆくて寝られないなど、かゆみの相談を毎日受けています。「かゆみ」の相談をする場所が少ないこともあり、他県からも来院されます。かゆみはつらい症状の一つで治療ができるのだということが世の中に広まればと思い、このコラムを書くことにしました。