世界の花粉症事情について調べてみた。
かゆみコラムなのに花粉症?って思いますよね。
花粉症は、アレルギーでその症状に「かゆみ」があります。
季節の変り目に肌がごわつく。それ花粉によるアレルギーです。
この数年、日本では例年の〇〇倍などと言われていますが。
日本特有なのか?世界ではどうなのかを調べてみました。
Allergic rhinitis affects 20 to 30% of adults in both the United States and Europe and perhaps a somewhat higher percentage of children.(1)
和訳と要約
「アレルギー性鼻炎はアメリカとヨーロッパで20~30%の成人が患っており、子どもでは少し多いと思います。」
海外では、花粉症という言葉もありますが。
アレルギー性鼻炎、もしくは季節性のアレルギー性鼻炎と表現されています。
有病率は論文によっては、40%と表現されていたりします。
数字が正しいのかはわかりませんが、世界中にあるというのは確かです。
In a telephone survey of 2765 adults and children (at least five years old) with a diagnosis of nasal or ocular allergies or both, 78% reported seasonal symptoms, and the peak was during the tree season (March to May) and a lesser peak occurred in the fall weed season (September) . At the peak of their or their child’s allergy season, 39% rated nasal congestion and 34% red itchy eyes as “extremely bothersome” whereas 29% said daily life was “impaired a lot”(1)
和訳と要約
「2765人の鼻か目のアレルギーがある大人と子どもに調査、78%が季節性の症状があり3~5月の木のシーズンとピークの期間が少ない9月の雑草シーズンに発生しました。39%が鼻づまり34%が目のかゆみで29%が日常生活で支障をきたしていると言っている。」
日本と同じ症状が海外でも起こっています。
ただ、取り上げられている花粉は「ブタクサ」です。
北アメリカ原産で、日本でも繁殖していて秋が花粉のシーズンです。
このブタクサが気候変化によって面積を拡大しています。
Our primary estimates indicated that sensitization to ragweed will more than double in Europe, from 33 to 77 million people, by 2041–2060. According to our projections, sensitization will increase in countries with an existing ragweed problem (e.g., Hungary, the Balkans), but the greatest proportional increases will occur where sensitization is uncommon (e.g., Germany, Poland, France).(2)
和訳と要約
「ヨーロッパではブタクサに反応する人は2041年から2060年までに3300万人から7700万人の2倍になると予想される。ハンガリーやバルカン半島のようなもうすでに問題になっている国でも増えるが、ドイツ・ポーランド・フランスなど現在それほど問題になっていない国では最大限に増加すると考えられる。」
画像データ引用:Environ Health Perspect
ブタクサの繁殖地域が増えているのが一目瞭然です。
その結果ブタクサ花粉の量が増えるので、花粉症は増加の一途です。
この論文では、花粉のシーズンが9月だけから9月~10月に延長されるとも書かれています。
日本ではスギが主ですがブタクサの花粉症も増えています。
春だけじゃなく、秋にも来るのか。
スギを伐採するとかの問題じゃないです。
ブタクサは雑草ですから。
こっちが対応するしかないです。
花粉症は、くしゃみや涙だけではなく。
肌も炎症を起こしますので。
いつも使っている保湿剤や化粧品を使って違和感がでたら。
それ、アレルギーを起こしているかもしれないです。
使用を中断して医療機関に相談をしてくださいね。
今回引用した論文
1、Recent advances in allergic rhinitis
日本語題:アレルギー性鼻炎の最近の進歩
著者:Flavia C. L. Hoyte, Writing – Original Draft Preparation, Writing – Review & Editinga, and Harold S. Nelson, Writing – Original Draft Preparation, Writing – Review & Editing
2、Climate Change and Future Pollen Allergy in Europe
日本語題:ヨーロッパでの気候変動と未来の花粉症
著者:Iain R. Lake, Natalia R. Jones, Maureen Agnew, Clare M. Goodess, Filippo Giorgi, Lynda Hamaoui-Laguel, Mikhail A. Semenov, Fabien Solomon, Jonathan Storkey, Robert Vautard, , Michelle M. Epstein
0コメント