ストレスが皮膚に及ぼす影響をたまには難しく説明してみました。
ストレスって何?ってのはとても説明しにくいです。
人それぞれですからね。
肌は見えやすいので、お休みしましょうのサインを見つけやすいです。
The skin has its own neuroendocrine system, which is tightly linked into systemic neuroendocrine axes, probably in order to coordinate peripheral responses to stress and to maintain cutaneous and global homeostasis.
Established mouse models for investigation of the impact of psychological stress on skin homeostasis are now available.
This stress model is now widely used in neuroimmunological stress research, for example, to evaluate the effects of stress on bronchial hyperreactivity or on experimental colitis.
和訳と要約
「皮膚は独自の神経回路システムを持っていて、この神経回路は全身の内分泌回路につながっています。ストレスに対する反応の調整や体のバランス維持に関連している。
精神的ストレスが皮膚に及ぼす影響のモデルマウスがいます。
このマウスは、気管支過敏症や大腸炎の実験にも使われています。」
皮膚は外部の情報を伝えるために神経が通っています。
外部に情報を伝えるだけではなく神経回路の内分泌が体のバランスを保っている。
精神的ストレスを与える実験は皮膚だけでなく、大腸炎や咳にも行われている。
共通している部分も多いことがわかります。
The obvious question raised by these findings is how NGF and/or SP trigger or exacerbate deleterious inflammatory events such as mast-cell activation or migration of antigen-presenting cells. Indeed, NGF directly stimulates activation of mast cells via functional neurotrophin receptors, thus aggravating cutaneous neurogenic inflammation.
和訳と要約
「これらのことによって生じた疑問はNGFやSPが肥満細胞の活性などが炎症を引き起こしたのかということ。
NGFは肥満細胞の活性化を刺激して皮膚の神経原性炎症の悪化をさせる。」
肥満細胞からはヒスタミンというかゆみ物質が放出されます。
それだけがかゆみの原因ではありませんが。
ストレスがかかると、肥満細胞が刺激され。
神経が刺激されることでかゆみが発生する。
かゆみ自体がストレスになってさらに悪化させる。
かゆみの悪循環と呼ばれる状態になります。
皮膚に異常があった場合。
外傷だけではなく、体の中が原因の可能性もあります。
自分の体をいたわるきっかけになるかも。
そんな内容のコラムです。
今回引用した論文
Neuroimmunology of Stress: Skin Takes Center Stage(海外論文サイトへ飛びます)
日本語題:ストレスの神経メカニズム:肌がセンターステージになる
Petra C. Arck, Andrzej Slominski, Theoharis C. Theoharides, Eva M. J. Peters, and Ralf Paus
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