ガングロから美肌まで、お肌の歴史を振り返る
かゆみ治療をすると、シミは?しわは?と肌への質問をされることがあります。
これは年齢も性別も関係ないです。
男女共にいくつになっても肌の関心はあります。
ちなみに、私も弟である事務長もスキンケアをしています。
1990年代初頭から1999年にかけて日本ではガングロブームに代表される色黒が若年層に流行し、また日焼けサロンも流行した。
1994年のWHOの紫外線の皮膚に対する害、特に日焼けサロンに対する危険性の指摘、1998年には、厚生労働省から発行される母子手帳から「日光浴」を薦める項目が削除され、紫外線の皮膚に対する害が社会的に広く認知されたと考えられる。
こういったことから、日焼けから美白へと移っていったんですね。
日焼けしていると健康的というイメージが私にもありました。
健康に対する危機意識で美肌になったのか。
玉木俊明著 ヨーロッパ繁栄の19世紀史によると。
海水浴は、ヨーロッパで誕生した富裕層が「余暇」として行ったのが始まり。
その後鉄道が広がり一般的になっていった。
日焼けは、リゾート地でのんびりできたんだぜって見せるためでもあったようです。
よくわからないけど、外国では海水浴をしてるそうだと開国と同時に日本にも広まったようです。
医療目的だったという説もありますが。
鉄道ができたことで「海」に行けるようになったから
海水浴をするようになったのでしょうね。
2000年前後に20代前後の若年層だった世代は、今後、加齢とともに他の世代に比べ、シワ、シミなどに対するケアが重要となる可能性を示唆していると考えられる。
ガングロが終わると、シミやシワを気にする。
日本の歴史を見ても顔を白く塗っているので。
一時的に黒くすることへの憧れが強くなったのが。
元に戻っただけなのかなとも思います。
2000年代にスキンケアを意識するようになり。
それと同時に、かゆみや敏感肌などが世間に広まっていった。
お肌の悩みが出るようになったのは2000年以降なんですね。
「かゆみ治療」が少ないのは、歴史が浅いからとも言えます。
今回引用した論文・著書
日本人女性における皮膚状態の長期的変化と地域差、個人差に対する検討(論文サイトへ飛びます)
著者:水越興治, 二川朝世, 山川弓香
ヨーロッパ繁栄の19世紀史(アマゾンサイトへ飛びます)
著者:玉木俊明
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