音楽を聞くのとストレッチはどっちがリラックス効果があるのか?
「かゆみ治療ででリラックス」?って思いますよね。
かゆみはストレスを感じたとき、そして夜に起きやすい。
なのでかゆみ治療の後、再発予防として夜にリラックスできる論文を探しています。
All suggest that recurrent nightmares are the primary sleep disorder resulting from exposure to traumatic stress, particularly in combat, and that frequency of occurrence is closely tied to the extent of the trauma. (1)
和訳と要約
「再発性のトラウマが、特に外傷性ストレスで生じる一次睡眠障害であり、その発生頻度は外傷の程度に密接に結びついていることを示唆している。」
この論文は心的外傷後ストレス障害を音楽で緩和する論文なので少し過激です。
睡眠障害は傷の程度と密接に結びついている。
かゆみ治療をしていて最初に言われるのが「寝られるようになった」という言葉です。
かゆみの強さと睡眠障害も関係ありそうです。
そこで音楽を取り入れた場合の効果について別の論文を引用します。
Results show music relaxation was more efficient in improving sleep. Sleep efficiency was higher after music relaxation than after progressive muscular relaxation. Moreover, anxiety was lower after music relaxation. Progressive muscular relaxation was related to deterioration of sleep quality on subjective measures. Beyond differences between the relaxation techniques, extraverts seemed to benefit more from both music and progressive muscular relaxation. (2)
和訳と要約
「音楽を聞くと睡眠改善が効果的だった。筋肉のリラックスより音楽の方が効果的で、不安も下がった。音楽と筋肉リラックスの両方だと、もっと効果的にできる。」
かなりの長文ですが、音楽を聞くと筋肉のリラックスさせるよりも効果的だと書いてあります。
音楽と筋肉のリラックスにはちょっとした違いがあるとも書いてあります。
Although both techniques aim to calm and relax the individual, music relaxation allows the individual to concentrate on external or imagined situations, whereas muscular relaxation requires concentrating on the body and its physical tension and release.(1)
和訳と要約
「どちらのテクニックも個人を落ち着かせることを目指していますが、音楽のリラクゼーションは個人が外部や想像上の状況に集中することを可能にしますが、筋肉の弛緩は身体とその身体の緊張と解放に集中する必要があります。」
音楽と筋肉のリラックスでは、向けている意識が違う。
外に向けているのか自分に向いているのかの差。
音楽を聞くときは、意識を音楽に向けていて。
筋肉のストレッチは自分に意識を向けている。
これはかゆみに意識を向けないようにする。
音楽に関わらず、他のものでも応用できそうです。
あまり意識をしないで読んだ論文ですが、意識の方向性は確かにと叫んでしまいました。
今回引用した論文
日本語題:心的外傷後ストレス障害を有する個人における音楽緩和および筋弛緩技術が睡眠の質および感情尺度に及ぼす影響
著者:Monica Blanaru, Boaz Bloch, Limor Vadas, Zahi Arnon, Naomi Ziv, Ilana Kremer,and Iris Haimov
(2)The effect of music relaxation versus progressive muscular relaxation on insomnia in older people and their relationship to personality traits.(海外論文サイトへ飛びます)
日本語題:高齢者における音楽緩和対進行性筋弛緩の不眠症への効果と個性形質との関係。
著者:Ziv N, Rotem T, Arnon Z, Haimov I.
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