皮膚が良くなると心にもいいのは有名ですが、なかなか実践するのは難しい

皮膚が良くなると心にもいいのは有名ですが、なかなか実践するのは難しい

Psycho dermatology: the mind and skin connection.

日本語題:心の皮膚科、心と皮膚の関係


皮膚の相談に来られる方の多くが、下を向いてる方が多いです。

皮膚は自分もですし、人にも見られるので。

視線が気になる。


Psychophysiologic disorders (e.g., psoriasis and eczema) are associated with skin problems that are not directly connected to the mind but that react to emotional states, such as stress.

和訳と要約

「精神生理学的障害(例えば、乾癬および湿疹)は、心に直接接続されていないが、ストレスなどの感情状態に反応する皮膚の問題に関連している。」


皮膚は心と直接的に結びついてない。

でも、感情に皮膚が反応する。

「かゆみ」は感情を表現する部分で起こるでも書きました。

結びつきはないけれど、関係はあるそんなところでしょうか。


Although skin conditions are usually not life-threatening, because of their visibility they can be “life-ruining.” Persons with disfigurement frequently feel psychologically and socially devastated as a result.

和訳と要約

「皮膚の状態は生命を脅かすことはないが、その可視性ゆえに人生を傷つけることがあります。皮膚の状態が悪くなり見た目が損なわれると心理的・社会的に傷つくことがある。」


皮膚の状態が悪化することで命の危険は確かにないです。

これが理由で、始めるまでに時間がかかります。

後回しにしてしまいます。

ただ、見た目が損なわれることで人生に傷がつく。

それでストレスが溜まると、かゆみがきつくなる。

「かゆみのスパイラル」に突入してしまう。


ただ、逆に考えると。

皮膚の状態がよくなることで、心も改善する。

特に急にかゆみを伴って皮膚が赤くなる、蕁麻疹。

改善すると、前向きになる方が多い理由はこういうことだったのか。

この論文を読みながら感じました。



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「かゆみ」コラム 〜愛知県春日井市 みやこ内科クリニック〜

愛知県で体の中からかゆみ治療をしているみやこ内科クリニックです。体がかゆい、薬を塗ってもかゆい、かゆくて寝られないなど、かゆみの相談を毎日受けています。「かゆみ」の相談をする場所が少ないこともあり、他県からも来院されます。かゆみはつらい症状の一つで治療ができるのだということが世の中に広まればと思い、このコラムを書くことにしました。