「かゆみ」は「痛み」の軽いもの?
軽い刺激があると「かゆみ」で強い刺激があると「痛み」
確かにそのような感覚があります。
いろいろな説があります。
・「かゆみ」神経と「痛み」神経はそれぞれが孤立している。
・「かゆみ」と「痛み」は同じ神経だ。
・「かゆみ」だけの神経と「痛み」だけの神経と後は共通の神経もある。
2007年にガストリン放出ペプチドとその受容体が脊髄後角でかゆみの情報を伝達することが示されましたが。
それで全部かというと、その後もかゆみの神経回路が複数報告されています。
少し複雑な話をすると。
脊髄後角にある、アストロサイトという細胞が活性化するとかゆみが出るということはわかった。
アストロサイトが活性化しないようにすればいい!!
って思いますよね。
でも、アストロサイトはかゆみ以外にも反応しており。
かゆみだけに反応しているわけじゃないんです。
ただ、参考になるのはアストロサイトが活性化する時はどんな時なのか?
アトピー性皮膚炎の時など。
「炎症」が起こった時に反応しています。
難しいことは置いておきましょう。
簡単にまとめると。
かゆみの神経があることはわかったけど。
これだというものはわかっていない。
炎症が起こるとアストロサイトが反応する。
「かゆみ」を「炎症」と考えて治療することで「かゆみ」を抑えることができるわけです。
「かゆみ」は「痛み」の軽いものではなく。
「皮膚の炎症」という方が近いです。
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