答えが予想通り！！と言っている奇妙な論文「かゆみ」で悩んでいる人は「かゆみ」に対して敏感になる。

Generalized and symptom-specific sensitization of chronic itch and pain.（海外論文サイトへ飛びます）

著者：van Laarhoven AI1, Kraaimaat FW, Wilder-Smith OH, van de Kerkhof PC, Cats H, van Riel PL, Evers AW.

日本語題：「慢性のかゆみおよび痛みの一般的な感覚および症状による特別な感覚」

Specifically, it examines whether patients with chronic itch and pain are more sensitive to somatosensory stimuli (generalized sensitization) and simultaneously perceive somatosensory stimuli as a symptom of their main physical complaint, e.g. pain in chronic pain patients (symptom-specific sensitization).

和訳と要約

「具体的には、慢性かゆみおよび痛みを有する患者が体性感覚刺激（一般的な感覚）に対してより感受性であり、同時に体性感覚刺激をその主要な症状、「かゆみ」や「痛み」として知覚するかどうかを調べる。」

虫刺されなどの一過性のものではなく。

慢性蕁麻疹のように６ヶ月以上悩んでいる。

そんな方を対象にしたのだと思います。

「かゆみ」や「痛み」で悩んでいる人は、同じ刺激でも悩んでいない人よりも「かゆみ」や「痛み」を感じやすいのか？

As expected, the patient groups had significantly lower tolerance thresholds for the somatosensory stimuli applied than the healthy controls, supporting generalized sensitization. Moreover, patients with chronic itch consistently reported more itch, while patients with chronic pain partly reported more pain in response to analogous somatosensory stimuli than the healthy controls and the other patient group, indicating symptom-specific sensitization.

和訳と要約

「予想通り、刺激に対して悩んでいない人より許容閾値が有意に低く、慢性かゆみの方は一貫してかゆみを訴え、慢性疼痛の方は一貫して痛みを訴えた。」

英文に対して和訳短くない？って思うかもしれませんが。

かゆみがある方は、かゆい。

痛みがある方は、痛い。

たぶんそうだとは思います。

その確認をしたら、やっぱりそうだったという論文です。

これはそうなんですよ。

悩むことで、脳が記憶してしまう。

手を失った方が、手がかゆいって訴える。

あれは、脳が記憶することで起こっています。

「かゆみ」や「痛み」で長く悩めば悩むほど。

脳が記憶してしまい、その不安から解放されない。

むしろ、ちょっとしたことで「かゆみ」や「痛み」を引き起こしてしまいます。

それの証明となる論文でした。

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