VRをゲームとして使ってるが、使いようによっては可能性がある

VRを使うと、高所じゃないのに高所を感じられたり。

VRでかめはめ波ができるアトラクションができたり。

その世界を体感できる、それがVR。

それをかゆみにも使えないか研究したという論文。

決して研究者がVRをやってみたかっただけではないと思います。

Pain Res Manag. 2009 Jul-Aug; 14(4): 283–286.

Effects of virtual reality immersion and audiovisual distraction techniques for patients with pruritus（海外論文サイトへ飛びます）

日本語題：かゆみ患者への仮想現実と視聴技術の効果

The treatment strategies known to alleviate persistent pain include cognitive behaviour therapy, biofeedback, hypnosis and various modalities of distraction (eg, music, imagery, etc) and have been added to the strategies of pruritis treatment. These treatments were undertaken in an attempt to break the vicious itch/scratch cycle using their effect on the central control axis.

和訳と要約

「持続性のある痛みにを緩和する治療として、認知行動療法、フィードバック、催眠や気晴らし（音楽や画像など）、そしてかゆみ治療にも加えられている。これらの治療は中枢神経をコントロールしてかゆみと引っかき行動のサイクルを解消するために試みられた。」

VR（ヴァーチャルリアリティー）とAVD（オーディオヴィジュアルディストラクション）での比較。

普通のゲームとVRだったらどっちが引っかき行動が少なかったかを研究した。

結果から言うと、VRだと12人中１人。AVDだと１２人中７人が引っかいた。

この研究には大きな問題を感じてしまいます。

それは、今までVRを使った人がいるのかどうか。

初VRだったら、それはびっくりするから「かゆみ」も一時的に忘れる。

私もVRをやったことがないので、びっくりしてちょっとした体調不良なら忘れてしまう可能性が高い。

VRI and AVD computer game techniques introduce a powerful distraction element via the brain that sets in motion the pruritus inhibitory mechanisms. Distraction experiments in mice were videotaped for counting serotonin (5-hydroxytryptamine)-induced scratching movements. The reduced number of scratching movements observed on the video suggested that scratching was greatly influenced by distraction.

和訳と要約

「VRとAVDによるコンピューターゲームは気晴らしになって引っかき行動を抑制した。セロトニン誘発したマウスの気管支拡張をしたら引っかき行動が減少した。気晴らしは引っかき行動を減少させることをわかった。」

気晴らしを上手にすればいいって話でした。

マウスだと気管支拡張をしたら減ったよ。と書いてあります。

じゃあVRじゃなくても深呼吸でいいんじゃないの？と思ってしまいます。

ゲームでかゆみが治まればと思わなくもないですが。

子どもにゲームをやらせたくない親もいる。

ただ、VRで見たらすごくきれいな肌に見えてかきたくないとか。

落ち着いて寝られるようになるためとか。

そういった形でできるようになればいいんじゃないかなと思います。

ゲームだと飽きたら「かゆみ」が出てしまいますからね。

ゲームがどうこうではなく。

気晴らしがうまくできると「かゆみ」が抑制される。

マウスの気管支拡張でかゆみが減ったとありますから。

これは参考になります。

瞑想とかも効果的なんじゃないかな。

お金もかからないし。これ大事。

お金がかかるとストレスかかりますからね。

目次へ戻る