ここ最近のアレルギー性皮膚炎の最大の原因、黄砂について調べてみました

ここ最近のアレルギー性皮膚炎の最大の原因、黄砂について調べてみました

環境省:黄砂ってなに?


最近、雨が降った次の日に風が吹くと蕁麻疹(じんましん)の受診率が増えます。

どうしてかなと考えると、これが原因でした。

「黄砂」です。拡大

2000年から急激に舞い上がる量が増えてきました。

日本だけじゃなく、中国でも韓国でも大問題となっています。

中国にいたっては、線路が埋まったり北京では空がかすむほどです。

国際問題となっています。

排気ガスや工場の排ガスなどがある大気中をくぐる。

あのゴツゴツした形状ですから、ぺとぺとくっつきやすい!!

偏西風に乗って日本に来るまでに、砂というよりアレルギー物質になる。

それが雨で落ちてくる。水を含みますからね。

落ちてくるまでにまた大気中のゴミを拾ってきます。

砂じゃない、極悪アレルギー物質の塊の誕生です。

調べてみたら、土壌起源ではないと考えられる。

アンモニウムイオン、硫酸イオン、硝酸イオンなどが検出されています。


ゴツゴツしたアレルギー物質が顔にバシバシ当たる。特に頬です。

炎症を起こすでしょ!!

蕁麻疹以外にも咳喘息も増えます。

みやこ内科クリニックでの出来事ですが。

2018年5月2日に雨が降り、3日に蕁麻疹や咳喘息の症状を訴える方が増えました。


黄砂の予防はどうやってするの?

黄砂を完全に予防するのは難しいです。

PM2.5対応のマスクで和らぐとはおもいますが、蕁麻疹は顔の頬。

完全に予防するのは困難です。

それに、黄砂にまとわりついている物質の種類が不明。

そうなってくると、予防とかでは対処できないです。


どうすればいいの?

皮膚ではなく蕁麻疹は体の中で起こっている炎症です。

そのため、炎症を抑える飲み薬が効果的となります。

黄砂が原因ではなく、これだけの物質が付着している。

どの物質が反応しているかなんて特定は不可能。

わかったところでその物質を避けるのは無理。


雨が降って次の日にかゆみが出た。顔が赤くなった。

できるだけすぐに相談してください。

早めに飲み薬で対応してしまいましょう。

炎症が起こっているときに、何かを塗るとそれがアレルギーを強めてしまう可能性があります。

炎症が起こっている状態で、また黄砂の攻撃を受ける。

ひどくなるだけで治まることはないです。

多少強引にでも炎症を抑えていきます。


黄砂に吹かれて~~と歌っていたあの頃は幻想的でしたが。

今は時代が変わり、今は悩みの種となりました。


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「かゆみ」コラム 〜愛知県春日井市 みやこ内科クリニック〜

愛知県で体の中からかゆみ治療をしているみやこ内科クリニックです。体がかゆい、薬を塗ってもかゆい、かゆくて寝られないなど、かゆみの相談を毎日受けています。「かゆみ」の相談をする場所が少ないこともあり、他県からも来院されます。かゆみはつらい症状の一つで治療ができるのだということが世の中に広まればと思い、このコラムを書くことにしました。