「かゆみ」で寝れないのはやっぱりつらくて悪化する
J Am Acad Dermatol. 1989 Sep;21(3 Pt 1)
Pruritus associated with nocturnal wakenings: organic or psychogenic?(海外論文サイトへ飛びます)
日本語題:夜にかゆみで目覚めるのは、皮膚の炎症か心因性か?
「かゆみ」の論文を読むととにかく出てくるのが。
「夜のかゆみ」
そして相談でも多いです。
一番は人の目が気になる。
次がこの眠れないですね。
Pruritus that interferes with sleep is generally diagnosed as having an organic rather than a psychogenic basis. We compared the dermatologic and psychosocial parameters of 79 inpatients with psoriasis with moderate to severe pururitus with (W group; n = 46) and without (NW group; n = 33) wakenings from sleep in association with pruritus.
和訳と要約
「睡眠を妨げるかゆみは、一般的には心因性よりもかゆみ自体が原因だと診断される。覚醒ありと覚醒なしの群でかゆみによる覚醒を皮膚科学的と心理的で比較をした。」
普通に考えると、かゆみによって寝られないと仮定はして。
眠れない人たちと眠れている人たちで皮膚の状態と精神面で比較をした。
皮膚なのか精神面なのか、実際はどうだったのか?
The two groups did not differ with respect to pruritus severity or other dermatologic parameters at the time of admission or during inpatient treatment. Contrary to the generally accepted criterion for the organicity of pruritus, psychiatric and possibly sleep pathologic factors rather than primary dermatologic factors determined the wakenings from sleep as a result of pruritus.
和訳と要約
「二つの群で皮膚には大きな差はなかった。皮膚に差はなかったことから、精神的な部分、睡眠病理学的な要因がかゆみからの覚醒を起こしていることが考えられる。」
眠れている人と眠れていない人では、皮膚に差はなく。
この論文の中にアルコール摂取量が出ており、眠れていない人たちの摂取量が多かった。
というのもあります。
「かゆみ」はそれ自体もですが、精神的に安定するためのサポートも必要。
Int J Mol Sci. 2016 Mar; 17(3)
Nocturnal Pruritus: The Battle for a Peaceful Night’s Sleep(海外論文サイトへ飛びます)
日本語題:平和に睡眠をとるための戦い
ここにはこのような記載があります。
Other techniques that are useful in patients suffering from chronic pain, may also be useful for chronic pruritus patients and include rational emotive therapy and contextual cognitive behavioural therapy (e.g., mindfulness based stress reduction and acceptance and commitment therapy) [73]. At our institution we have found progressive muscle relaxation to be helpful in reducing nocturnal pruritus in these patients.
和訳と要約
「他の方法として慢性疼痛に有効な手段が慢性的なかゆみにも有効だと考える。例えば、合理的に感情をコントロール、認知療法(例えば瞑想でのコントロールなど)を含む。
私たちの施設では、筋弛緩が効果を上げています。」
「かゆみ」治療に対して、痛み治療で成果を上げているものを応用する。
「かゆみ」を抑えるだけではなく、他の手段も取り入れる。
この論文ではマインドフルネス、瞑想をするのも効果的だと書いてあります。
「炎症」を抑えるのと同時にこういったものも取り入れると。
より効果的かもしれないですね。
落ち着くための方法なども調べていきます。
とにかく、眠れないのはつらいですからね。
自分に合うものを探す。
その選択肢は多いほうがいいです。
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