触れた異物を取り除こうとする反応が「かゆみ」とするなら、服を着たらかゆみが起こるんじゃない?
で異物を取り除く行為と説明しました。
それについて調べていて見つけた研究記事です。
何を異物として捉えるのか?どこでそれを判断しているのか?
それを研究した方がいます。
オックスフォード大学臨床神経科学博士課程
Harriet Dempsey-Jones氏のThe conversationの記事によると。
The itching sensation usually occurs following a light touch on the hairy skin of our bodies. This triggers us to move our hand to the source of the insult and scratch away at it.
But not everything that brushes against your skin requires an immediate frenzy of scratching. Your clothes, for example, brush constantly against your skin. If every touch caused an itch, you would end up scratching yourself senseless.
和訳と要約です。
「体毛に軽く何かが触れるとかゆみを生じて手でかいて取り除こうとします。
でも肌に触れるもの全てにかゆみが起きるわけじゃない。
もし触れたものにかゆみを起こすのだとしたら。
服を着たら全身にかゆみを生じて全身かきむしることになっているはず。」
肌に触れたものを全て異物として取り除こうとするなら。
服着た瞬間全身かゆくてたまりませんよね。
でも、そうじゃない。
どうしてなのか?
The new study is important because it has started to unravel how this process works. It reveals a specialised group of cells, a subpopulation of “inhibitory spinal interneurons”, which exist in the spine and act as a gateway between the skin and the brain.
和訳と要約です
「新しい研究でわかったのは、肌と脳の間にある脊椎に特殊な細胞群がある。
この細胞群が異物なのか、これは異物じゃないのかという選択をしている。」
この研究では、この特殊細胞群を無くしたマウスを使ったところ。
毛をむしり取り始めたとあります。それほどかゆかったのですね。
かゆみとかゆみじゃない反応を識別する細胞がある。
だから、服が肌に触れてもかゆみが起きない。
ということがわかった、という内容の記事です。
細胞群があることはわかった。
このジャッジがどうなったら「かゆみ」として認識するのか。
そこまではわかっていません。
「かゆみ」の原因は皮膚トラブルもそうですが。
神経など体内での反応が「かゆみ」に関わっていることがわかる研究です。
ここからは私の予想です。
この研究が進み、このかゆみをコントロールする細胞群の働きが「かゆみ」を感じている人たちではどのような働きをしているのかが解明されれば。
この細胞に働きかけ。
「かゆみ」が軽減され、さらに危険信号は察知できる。
そんな薬が開発されるかもしれませんね。
【この研究では特殊な細胞があって
「かゆみ」を認識している可能性がある。】
ということがわかったということなので。
これからの研究に期待しましょう。
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